内容説明
読んであげるなら4才~自分で読むなら小学校初級むき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
44
韓国・朝鮮の民話。暇さえあれば踊りだす『おどりトラ』は、ある時、大切な獲物を獲り逃してしまったことで仲間から追い出されてしまいます。おどりトラは遂に不思議な力を手に入れるまでに踊りを極め、村々の人々は神様の遣いだと喜んでこのトラを迎えますが、ふと昔の仲間が恋しくなり故郷に帰ります。帰って来た懐かしの友をお祝いするため、ごちそうの人間を捕らえに行くおどりトラ達ですが、大事なときにまた失敗!これが孤独を背負うおどりトラの宿命なのね〰と少々虚しくもなり。縦開きになる『トラばしご』の場面は聞かせ所!2021/02/26
k sato
24
「こどものとも世界昔ばなしの旅(全15冊)」より韓国・朝鮮の昔話。なぜか踊ってばっかりのトラ。その名は「おどりトラ」。ここぞというときに踊りだしてしまい、仲間のトラに迷惑をかけています。止められる者はいません。でも、憎めないのです。かつて朝鮮半島にはトラが生息していました。朝鮮王朝の虎狩りや日本統治時代の大量捕獲により、その個体数が激減しました。でも、韓国の古美術にはトラのモチーフが多いので、特別な存在だったのでしょう。勝手に踊りだす性分は、平成の遺産・音に反応するフラワーロックに通ずるものがあります。2024/08/27
ツキノ
19
(E-400)韓国・朝鮮の昔話。トラの表情、姿が独特で愉快なような、怖いような。縦に長くなる絵は圧巻。喜劇か悲劇か、よくわからない。2018/09/17
あおい
17
狩りの邪魔をして仲間から追い出されたおどりトラ。数年ぶりにに仲間のもとに戻ったけれど大事な時にまたもや…おどりトラのユーモラスな動きと表情に釘付け。2016/09/09
ほーすけ
17
おどりトラのとぼけた顔がいい!トラの本性よりも踊ることが優ってしまい、トラばしごの下でヒクヒクと動いてしまうところが愉快♪踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃ~と言わんばかり。楽しんだもの勝ち☆トラの表情や動き、日本と違う色使いに朝鮮の昔話の世界を存分に楽しませてもらいました。2014/07/01