出版社内容情報
ここは森の中の池のほとり。鳥や虫や魚など、たくさんの生き物が隠れています。それぞれの生き物から、この世を見てみると……。生物それぞれの多様な“立場”について考えさせます。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
4才から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
34
池で釣りをしている少年は、自然に包まれています。 そしてその自然の中にはいろんな生き物が生息しています。 それぞれの生き物から見える世界を疑似体験する絵本です。 余計な言葉を加えず、迫力のある絵を見ていると、なんだか壮大な気持ちになります。2021/11/06
たーちゃん
31
一つの風景の中にある、色んな動物や人間からの視点で見る。見るものによってこんなに違って見えるのですね。息子はまだこの視点からみた世界だよと言ってもなかなか難しかったようです。2021/05/17
アナクマ
28
物語の舞台は「なつやすみの あるひ。ひるすぎの ひょうたんいけ」での数秒間。場面は切り替わり続けて「◯◯からみると…。◯◯からみると…」の繰り返し。文章は最小限。そこがミソ。それだけで、夏の一瞬に共存する多様な生命を、食う食われるの関係性を描き出します。◉ぐりぐりした厚塗りの緑色青色で蒸せかえるような夏を表現。生き物はユーモラス。◉野外に出て虚心に自然を眺めるとき、その一瞬の間にあらゆることが行われているという単純な事実に、何よりも驚異的な奇跡を感じることがあります。それを誌上で体感できる傑作です。2020/09/11
小夜風
25
【図書館】図書館にはこちらがありましたが、表紙が変わって再版されているようです。夏休みのある昼過ぎのひょうたん池。しょうちゃんの視点、よしくんの視点…という風に次々と視点が変わっていきます。池の辺りだけでこんなにも生き物の目があるのですね。凄く壮大なんですが、でもやっぱり昼過ぎのひょうたん池…。面白かった♪2014/09/17
ぱせり
16
いろいろな大きさのいろいろなものが、いろいろな場所から見ている。これ全部おなじひょうたんいけだ。同じ場所が、こんなにも違ってみえる。豊かな生き物たちの世界。なんと豊かなひょうたんいけ。ここに集うものたちを一つも拒まない豊かさ。気持ちがいい。私もここにいる。小さな呼吸の音をさせて、みんなといっしょにいる。 2014/08/18