出版社内容情報
現代美術の旗手、大竹伸朗が不思議な絵本を作りました。鼻の頭にヒゲのある(!)ジャリおじさんの冒険物語。長い道を歩いていくと変なことが起こるのです。ナンセンス絵本の傑作。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
ジャリおじさんの不思議な冒険。第43回小学館絵画賞受賞。現代美術の旗手大竹伸朗から子どもたちへの最良のプレゼント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
73
「この道はどこに続いているのじゃり?」。コンセプトワークに縛られない『現代美術の旗手』という枕詞で語られる大竹伸朗氏の絵本。鼻の頭にひげが生えているジャリおじさんはある日、目の前に伸びた黄色い道に気づきます。歩いていくと、ピンクの〈のそのそ〉がやってきて、よくみるとワニでした。続いて青いえんとつが近づいてきて、よくみると青いゾウでした。いろんな人に会いましたが、誰もジャリおじさんの疑問に答えてくれません。自分のドッペルゲンガーに会って、ようやくヒントをもらえました。コラージュを駆使したインパクトのある絵。2015/01/18
♪みどりpiyopiyo♪
63
「あらあら あなたは ジャリおじさん」「そういう あなたも ジャリおじさん」「このみちは どこへ いくのじゃり?」■前から気になってた、すごい!と噂の『ジャリおじさん』。うん、これは☆ ■ロードムービー風なお話も文体もすごいけど、何より目を惹くのは、滲んだ水彩とペン画をコラージュした色彩世界。前衛的なシャガール?■ナンセンス絵本と呼ばれるものは数あれど、淡い繊細な絵で迫り来るこの不安定さは、他に無い気がします。いやー、びっくり面白かったジャリ☆ (1993年8月 こどものとも 年中向き。1994年 新装)2017/05/10
キムチ
42
「大人も読みたい絵本シリーズ」を攻めていく。 この夏、ミニ台風宜しく来てくれた、一番ちびの孫の絵に似た感じ。色使いが多く、絵の四隅のどこかに無限大に広がっていく何かを描いている。音が入り…読み手の頭の中の幻想世界でこだまする…ジャリおじさんの言葉「ジャリジャリ」太鼓の音「ドンドンドコドコ」道は延々と続き、空の星はキラキラ 海もキラキラ 波はチャプチャプ 海、命、産物、それが命の再生 食事!考え始めていく人の一歩の頁。因みに孫は本を見せても、脇に押しやり、自分の溢れる思いで腕まくりして書き続ける子😰で。2024/10/16
sofia
41
女木島の女木小学校の大竹伸朗の作品「女根」のところに展示してあった。2019/05/14
gtn
35
知り合いが大好きだというので手に取る。なんとも不思議な世界。人は、あるべき生き方を探し求めているということか。そんな意味も特にないのかも。さて、知り合いに、どう感想を返そうか。2019/08/23