出版社内容情報
原爆の開発から投下にいたる歴史的背景、当時の広島の町の様子、人々の暮らし、そして核兵器の原理、放射線障害など、風化させてはならぬテーマを、今日の視点で多角的に扱っています。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
内容説明
本書は、生存者の証言をもとに再現された、広島の町と、そこに暮らす人びとのようすが描かれています。小学校上級~大人まで。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
93
絵本。解説が専門的で多少難しいです。原爆の日に合わせて読了。知れば知るほどこの兵器は本当に戦争兵器なのだろうか?戦争とはもはや言えないと思います。米の新型兵器の威力確認としてヒロシマ、ナガサキを人体実験として使っておきながら、人体に影響は少ないだなんてよく言ったものです。市の上空では14兆カロリーのエネルギー放出、爆心地はセ氏数百万度の超高温、爆心地付近は3000~4000度に熱せられ、頑丈な建物も形なき様にする恐ろしいものを、人間の上に落としたなんて人間のすることなのかと思います。2022/08/06
yomineko@ヴィタリにゃん
74
読み友様からのご紹介本です📙先日読んだ英語版より文字が大きくて読みやすかった。酷い光景を敢えて抑えて描かれているだけに余計悲しみが増す。本当はこんなボロボロな街じゃない!広島は美しくて住みやすい街だったよという声が聞こえて来る(涙)2023/10/13
ケイト
69
先日テレビで那須正幹(ズッコケ三人組の著者)さんの絵本が紹介されていた。ご自身も三歳で被爆され、被爆された人々の証言や資料を読み込み、絵・西村繁男さんと共に修学旅行生の事前学習の本として出版された。戦前から戦後の広島が精細に描かれている。核の成立ちから原子爆弾の開発、放射線の人的被害、惨状の数々の緻密な絵·····『この日を忘れないように』鎮魂の祈りと共に本を閉じた。2022/08/06
HIRO1970
55
⭐️⭐️⭐️図書館本。2016/08/16
たまきら
43
先に英語版を読みました。どちらの文章も簡潔でありながら的確で素晴らしいのですが、被爆後教え子を探し回った教師の歌「死者名簿 名前のあれば いまははや ほっと息づく 哀しさ忘れ」にはグッときました。自分も先生だから共感するのかもしれません…。図書館で取り寄せたのですが、最後のページに広島平和記念資料館観覧券(小人券30円)と記念スタンプが貼られていました。オリジナルデザインでもいいアイデアですし、寄贈本だとしても誰かの体験を再確認しているようで素敵でした。忘れてはいけない歴史です。素晴らしい一冊でした。2024/04/02