出版社内容情報
「あったとさ あったとさ……巨大なピアノがあったとさ」巨大なピアノ、巨大な石けん、巨大な扇風機などで百人の子どもが思いきり遊びます。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
292
長谷川摂子・文、降矢奈々・絵。「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか きょだいな 〇〇が あったとさ」「こどもが100にん やってきて…」こういうのが10通り。このリズム感がいい。案内役を務めるのはキツネ。この空想ごっこを支えるのは降矢の絵。遠近感をうまく活かして巨大さを追想する。クッキリとしたフォルムと背景の水彩のニジミのバランスもいい感じ。読み聞かせだと、これからさらに空想を広げていくことができる。「きょだいな〇〇」とその結果をみんなで考えて楽しめそうだ。子ども園にはピッタリ。2025/04/04
やすらぎ
163
あったとさ、あったとさ、リズミカルに進んでいくけれど不思議な物語。知らない街を歩いていて、驚くほど巨大なものが置かれていたらどうなるの。見上げてみたとしてもそれが何か把握するのも大変だろう。それがもし突然転がってきたら逃げきれるだろうか。そんな絵本にはなぜかどのページにも子ぎつねが描かれていて、そこに子ども100人が押し寄せてきて見失いそうになってしまうけど、探すとどこかにいる。それなのに、大風に吹かれたときに見失ってしまった。風に乗って裏表紙まで飛んでいったのだろうか。それともどこかに隠れていたのかな。2025/03/23
mincharos
83
何度目だろう?子供たちも私も大好きな絵本。「あったとさあったとさ」の繰り返しが大人も読んでいて楽しい。巨大な石鹸で遊ぶのが楽しそう~。巨大なトイレットペーパーでお尻を拭くのも面白かった。子供たちはこれを読んだら、その後しばらく「あったとさあったとさ」と自分たちでお話を作って楽しんでおりましたとさ。2017/12/25
舟江
68
子供のイマジネーションを引き出すのに、良い本。一方的に押し付けるのではなく、引き出すことも大切だと思う。書いてあること以外で、子供たちが、どんなことをして遊ぶのか、想像しただけでワクワクする。2021/10/16
momogaga
57
【おとなこそ絵本】呪文で不思議な世界に入り込む。これがまた凄い。巨大な○○がいくつも出てきます。大人心をくすぐりました。私が求める巨大な物は・・。秘密にしておきます。2021/04/19