出版社内容情報
寒がりやのちょろりんは、ある日町で春のはらっぱ色のセーターを見つけます。お金をためて店にかけつけると、それはとかげ用ではなく……。心まで暖かくなるとかげのちょろりんの物語。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
111
とかげが主人公の一冊。さむがりやのとかげの子、ちょろりんが一目惚れしたのは、春を思わせる暖かそうなセーター。とっても欲しくてたまらないのに、お母さんはダメ、の一言。あきらめきれないちょろりん、さあ、どうする?というストーリー。とかげが主人公の絵本って初。たしかに毛がない子にはこの時期は寒いよね。ランプ作りの仕事をしているおじいちゃんの羽織った蜥蜴組のはっぴがザ・職人さんって感じでカッコいい。セーターぐるぐるのちょろりんの姿にちびっ子は大笑いしそう。欲しいものを手に入れるまでが可愛く温かく伝わる素敵な絵本。2025/01/21
takaC
78
セーター買えてよかった。びきびきさんは良いおばさんだった。2018/12/23
ままこ
61
寒がりやのトカゲの子ちょろりんがあったかそうなセーターをみて一目惚れ。それを買うため、おじいちゃんの仕事のお手伝いをすることに。冬ごもり前の爬虫類たちが行き交う大通りの様子を見るのも楽しい。欲しかったセーターが実は…。最後はなんて幸せそう!思わず良かったねと言いたくなる。降矢ななさんの躍動感ある絵も素敵な心温まる絵本。2024/12/16
かおりんご
50
読み聞かせ(270)ちょろりんが徹夜で頑張るところに、なぜか突っ込みが入る!確かに、子供をそんな時間まで働かすのはダメだよね(・・;)2016/02/10
アナクマ
45
晩秋。健気なトカゲの子が、セーターを手に入れるまでの曲折。◉「セーターなんか いりません。そこらで ぴょんぴょん はねてごらん。すぐ あったかくなるから」お母さん…。爺ちゃんのランプ磨きを手伝って足りないおこづかいを工面したり(眠いし指が凍える)、恐ろしげなビッキおばさんとやりとりしたり。◉ちょっとした小道具の色づかい(ちょろりんの青緑色のすじ!)と、洒脱な作風が印象的。人物のユーモラスな目や表情。家族で餃子を作るシーン、セーターにくるまり爺ちゃんと尾をからめる裏表紙まで。愉快で温かな気持ちになります。2020/04/30