出版社内容情報
鬼といえば、こわいもの、悪いものの代表のようにいわれていますが、そのほんとうの姿はあんがいしられていません。ふるい図像を手がかりに鬼本来の姿をさぐっていく『鬼の百科』。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
144
楽しい本です。あらゆる鬼が出てきます。最初に大津絵の鬼が中表紙に書かれていて、桃太郎の鬼から始まり、子供の遊びの鬼ごっこ、あるいは古いお寺の鬼(多聞天や持国天など)、風神・雷神、百鬼夜行、鬼の世界地図など楽しい本です。このようなうすい絵本でも鬼の知識がかなり増えます。2017/02/10
mocha
80
鬼のことがいろいろわかる。世界各地の鬼が、ちょっと似ていたりするのがおもしろい。鬼滅世代の子どもたちに、古来の鬼のこともちょっとは知ってほしい。2021/01/25
Aya Murakami
68
図書館本。 ページを開くごとにバラエティ豊かな鬼が出た。地獄の鬼にモノが化けた鬼に異教の神々が変化した鬼にご先祖様だったり…。鬼はもともとモノと呼ばれていたのですね。モノノケというニュアンスかな?今はやりのチャットGPTもすでにモノノケ化しているのかも?2024/08/11
yomineko@ヴィタリにゃん
66
鬼についてとても詳しく解説されている。地獄の鬼は元々「羅刹らせつ」というインドの神様だった。風神雷神は鬼の中でも立派なのでスター的存在✨✨✨有名な鬼は酒吞童子@大江山!「おに」は元々「隠れているもの」という意味。目に見ないものこそ、恐ろしい。鍾馗様も元々は鬼だったが、鬼をやっつけた事で魔除けの存在となった。2024/04/10
ochatomo
30
「桃太郎は盗人なのか」参考文献で知る 鬼とは何かについて昔の絵をあげながら解説し、最後に土地の神様である鬼について愛知県東栄町の花まつりと千葉県光町の鬼来迎(正しくは鬼から角を取り去った漢字)を紹介 改めて前著がよく調べられていると思い、1993年開館の“日本の鬼の交流博物館”の充実を感じた 月刊たくさんのふしぎ23号1987年2月号 1989刊2020/02/14