出版社内容情報
りすとかくれんぼをしたり、かえるととびくらべをしたり、森のおくに住むこびとの家族の春から冬までの生活を、やわらかいタッチで描いた魅力的な絵本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
127
森の中で豊かに楽しく暮らすこびとたち。主役はいざというときしゃがんで毒きのこに扮することができる赤地に白点の帽子を被ったこどもたち。リスやカエルやコウモリと天真爛漫に遊び、フクロウの授業を傾聴する様は秀逸なデザイン性も相まってとても愛らしい。四季の移ろいや自然の美しさ、質素な生活の営みが細やかに描写されており、妖精が登場するファンタジーの世界観でありながら、日常感も絶妙な按配で打ち出した点も魅力的。特にきのこに至ってはヤマドリダケ、アンズタケ、ベニテングタケなど特定可能なほど緻密で、作者の育ちを伺わせる。2024/03/06
モモ
59
エルサ・ベスコフの作品の中でも大好きな一冊。1910年に出版された100年以上読み継がれている絵本。森で暮らす一家の一年間。子どもたちは両親から生きるすべを教わりながら成長していく。冬の生活のためのキノコ採り。わたすげの実で作る糸と布。それで冬の布団やセーターを作る。北欧の物語だけあってトロルも登場。フクロウ先生の学校で動物たちと一緒に教わる大事なこと。トロルや妖精の絵も素敵。読むとなんだか幸せな気持ちになれる一冊。2020/11/28
花ママ
50
久しぶりにベスコフの絵本を読みました。森の奥に暮らすこびとの家族。赤いぼうしをかぶったかわいい子どもたち。のびのび遊ぶ様子がほほえましい。影絵のようなモノクロの場面とカラーの場面、絵の細やかさにみとれました。やはりベスコフの絵本には癒されます。2021/06/04
Rosemary*
49
森の中のたのしくて豊かな小人たち。きっとこんな世界もあるんだろうなぁ。細部にわたる森のようすや4人の小人たちの愛くるしい姿。白い斑点の赤い帽子は可愛いだけではありません。森で暮らすための知恵と備えがいっぱいつまっているのです。2015/08/09
gtn
40
両親から愛情と生活の知恵を授かり成長していく子供たち。いずれ独り立ちする時が来るが、親から教わったとおり、自分達こびとも大自然の一員であることを子に伝授していくに違いない。2020/08/11