出版社内容情報
オペラ界の名花、ハドック船長にしけの夜を思い起させる恐怖のソプラノ歌手、カスタフィオーレ夫人がムーランサール城に滞在することになり、次々とまき起す抱腹絶倒のドタバタ喜劇。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
215
タンタンの冒険シリーズの第9巻。ガーディアンの必読小説1000冊には、なんとタンタンの冒険が3冊も占めている。さて、本書ではおなじみのタンタンと船長、カスタフィオーレ夫人(おそらくはシリーズ再登場)、そしてジプシー(訳文ではそうなっているが、本来はロマと呼ぶべきか)の一団。お話のカギとなる部分は、まったくロッシーニのオペラ『泥棒かささぎ』のそれを借用している。今回の主役カスタフィオーレ夫人がオペラ歌手の設定とはいえ、これではあまりにも安直だ。選ばれた1000冊の中でも、とりわけ選定理由が不明な1冊。2015/07/20
まふ
101
ベルギーの漫画家エルジェの筆による人気漫画。タンタンが相棒の愛犬スノーウィとともに大活躍する物語。今回はお金持ちの船長の邸宅に世界的な名歌手カスタフィオーレ女史が訪ねてきてジプシーの一行も庭にテントを張ったり、テレビ局クルーがインタビューでやってきたりして大騒ぎとなる物語。世界的な人気漫画にふさわしくしっかりとした画が魅力的である。マンガなのにタンタンシリーズがこの作品も含めてG1000にしかも3作品も入っていることが不思議である。選定委員の気まぐれとしか思えない。2023/10/13
ケイ
89
あまりにも有名なマンガ。初めて読んだ。ガーディアン紙の選ぶ1000冊のうちの一冊だったので。このシリーズ、あと二冊入っている。私は、マンガは苦手で、文章だけの方が読みやすくて好きです。2015/06/18
扉のこちら側
80
2016年222冊め。【154/G1000】シリーズ21作めで、タイトルにもなっているカスタフィオーレ夫人は未読のシリーズ8作めに登場しているらしい。夫人がもう少し控えめだといいのに、と苦笑い。時代背景故にロマに対する偏見(タンタンや船長ではなく、世間の人々が持つ)描写がある。2016/03/30
KAZOO
60
タンタンのシリーズは昔読んでいたことがありかなりのファンでした。実写版の映画も見たりしていました。読み友さんの感想を見てまた読みたくなりました。いつも常連のよく出てくる人々がかなり出ています。どちらかというとアダルトファンタジーに分類される本なのでしょう。2015/07/04