出版社内容情報
初めて空を飛んだ日、こすずめは遠くまで飛びすぎてしまいました……。物語の展開につれて高まる緊迫感と結末の見事さが、子どもたちの心をとらえます。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 1件/全1件
- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
204
鳥でさえも、空に初めて舞うまでは、その高さに怯んでしまうのだろう。やっと飛ぶことができたとしても、守られた巣の外にある広い世界を知るよしもない。旅立ちとともに子すずめの大冒険は始まる。カァカァでもなく、ホウホウでもない、チュンチュンと鳴く仲間を探して。…進むことは楽しみでもあり不安でもある。しかし、留まることはできない。寄り添い眠る子を思う母の温もりに、どんな夢を見ているのだろう。雨が降れば雨を知り、風が吹けば風を知る。陽が昇れば、また空を舞い、いつか巣立って行くのだろう。その日までは母に抱かれていたい。2022/06/19
Kawai Hideki
100
娘の「すずめの本リクエスト」に応えて。飛び方を覚えたばかりの子すずめの冒険のお話。「石垣の上まで飛べたらOK」と言われていた子すずめだが、「もっと遠くへ」飛んで行ってしまう。やがて、羽が疲れてきて、休む場所を探すが、いく先々で鳴き声の違う鳥たちから「お前は仲間じゃないから」と、羽を休める事を断られる。断られ続け、くたびれ果てた子すずめの前に現れたのは…。向こう見ずな自立心とは裏腹に、子すずめを襲う挫折と不安、それを包み込む母性がよく描かれている。征矢清の「ひよこさん」を思い出した。2016/09/03
♪みどりpiyopiyo♪
99
子雀の巣立ちのお話です。初めての飛翔、春のきらめき。飛び方を教えてもらって 新しい世界に心躍って、これならどこまでもとべる!と大空へ飛び立ちます♪ 行く先々での「あの、すいませんが… 」がかわいいです♡ ■『黒ねこのおきゃくさま』や『ふゆのものがたり』の作者と聞いて、ちょっと心配もしたけれど(フクロウさんの所とか)、こわいことにも出会わず、おうちに帰れて良かったね。■疲れちゃっても傷ついても お母さんと暖かいおうちが待っててくれる。明日はもっと遠くまで飛べるね(ღ′◡‵)(1976年。ほりうちせいいち絵)2017/04/14
紫綺
92
おいおい、親の言いつけを守らず迷子になったあげく、探しに来た自分の母親も認識できないとは…なんちゅうこすずめだ‼2018/04/22
HIRO1970
88
⭐️⭐️⭐️子供と一緒に読みました。2016/03/11
-
- 和書
- 猫のミーラ (特装版)