出版社内容情報
昆虫たちは、それぞれすむにふさわしい場所をもっています。身近な昆虫を中心に、彼らがどんな場所にすんでいるのか、美しい絵で紹介します。作者が新しい図鑑に挑戦した野心作。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
129
絵のタッチがやさしく、虫達も植物と一緒に生存している姿そのままに描かれているので、外で観察したい時にみつけやすいと思った。しかもほぼ実物大かそれ以上の大きさに描かれており、細かい部分がわかりやすい。カラスアゲハがとても美しくて、いつか出会いたいなと思ったり、蜂の種類と巣の状態はとても興味深かった。著者の得田之久氏による中学時代の理科室での想い出が書かれたあとがきが面白く、すごく共感できたのはなんだか嬉しかった。 2014/06/19
gtn
18
緻密な絵に比べ、文章がこなれておらず、そこが微笑ましい。2021/01/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
虫たちの姿だけでなく、なかなか見る事の出来ない巣の中の様子なども描かれてます。2020/01/30
猪子
8
虫は苦手な方なんだけど、この本はとっても面白かった!写真じゃなくて全て色鉛筆で優しく描かれているのが良かったのかも。(けどデフォルメされているわけではなく、とてもリアル)本文は四季と絡めて物語を持たせていて、さらに幼虫や餌、オス メスの違いなどもあってバラエティに富んでいる。何よりも巻末のさくいんとかいせつが得田之久さんの虫大好き感が伝わってきてすごくいい。つづく⇨2016/08/18
lovedino
5
本当に素晴らしい本。四季や場所ごとに美しく描かれた昆虫たち。文章には、ただその状態が表されているだけの場合が多いのだけど、まるで物語のようで。昆虫の生き死にそのものが物語なのだなぁと感じた。営みなのだなぁと。加えてあくまでも図鑑としての魅力を忘れておらず、標本のように描かれたチョウのページは圧巻だ。2013/11/02