出版社内容情報
ごちそうが食べたい一心で、人間に変装してやってきたきつねと、それを知っていながら、だまされたふりをする村人たちとのやりとりをユーモラスに描いたスリランカの絵本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
296
シビル・ウエッタシンハ作。スリランカの人。原語はシンハラ語であったと思われるが、本書は英語版からの重訳。お話は村はずれの森に棲むきつねのホイティが、村の女性たちを騙してまんまとご馳走をせしめたのだが、実は見破られていた、というもの。ヨーロッパでも日本でも、そしてスリランカでもキツネのイメージが共通するようだ。絵は線画にポスターカラー(?)で彩色したもの。最初の村のシーンなどは実にのびやかで楽しそうだ。また、随所にさりげなくネコが顔を出していたりして、これも微笑ましい。なお、女性たちの表情などは独特だ。2024/03/30
☆よいこ
76
絵本。中学校特支で読み聞かせ。スリランカのお話▽森の近くに、アンゴウ、マンゴウ、ランゴウの3人のおかみさん達が住んでいた。きつねのホイティがおなかをすかせて、干してあった服を着こんで人間に化けてアンゴウの家に行く。まんまとアンゴウを騙してやったと喜ぶホイティは調子に乗ってマンゴウ、ランゴウの家でもごちそうになる。3人のおかみさんはホイティを笑いものにしていたが、ホイティがおかみさんを馬鹿にした歌をうたっていたのを聞き、腹を立てる▽歌のリズムは独特だけど、楽しくて面白い本です。読み聞かせ向き2023/10/27
Willie the Wildcat
67
キツネって世界共通の偏見(?)で見られてる~。(涙)騙したつもりが騙され・・・。でも、感謝の念を忘れちゃ駄目だよね!絵は、色鮮やかな水彩画。スリランカの伝統的な生活様式や、生き物も多々。悲しいかなキツネの眼が印象的。狡賢そう・・・。他の国々の”評判”はどうなんだろうと考える・・・。(笑)2014/01/12
chiaki
53
寝る前の読み聞かせに。村の女を騙してご馳走にありついたきつねのホイティ。味をしめて他の女たちにも同じ手口で騙してはご馳走をいただきます。本当は優しく騙されたふりをしてくれていたことも知らずに、ホイティは馬鹿な女たちだと罵ってしまい…。ってこれ、全然重くて悲しいお話ではありません♪もう可笑しくて可笑しくて、込み上げる笑いを押さえるのに必死。読んでてついつい楽しくなってしまい、節をつけて読んでしまうので長女も大笑い!次の日も、ホイティホイティホイティティ~♪とご機嫌に口ずさんでました。おかみさんたち最高!!2021/01/02
みつばちい
30
一年に読んだ。ホイティが得意なって人間に化けてご馳走になりにくるのをわかってて騙されてやる女達が懐深くておもしろいのだが、一年生あまりその辺分かってなかったかも?そこよりは、ホイティがあいさつを丁寧にして言い間違えてるところの方が笑っていた。ホイティのリズミカルな歌は真似して口ずさんでいた。2021/11/25