著者等紹介
君島久子[キミシマヒサコ]
栃木県に生まれました。慶応義塾大学卒業、都立大学大学院修了。武蔵大学教授をへて、国立民族学博物館教授となる。中国民族学、文学を専攻、特に民間伝承および児童文学を研究。中国、東南アジア、日本を含めた広いアジア地域での比較研究をすすめています。1965年、「白いりゅう黒いりゅう」(岩波書店)、1983年、「中国の神話」(筑摩書房)で共にサンケイ児童出版文化賞を受賞。また1976年、「西遊記上・下」(福音館書店)で日本翻訳文化賞を受賞しました
赤羽末吉[アカバスエキチ]
1910年東京に生まれました。1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年、「ももたろう」(福音館書店)、「白いりゅう黒いりゅう」(岩波書店)、1968年、「スーホの白い馬」(福音館書店)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞。1973年、講談社出版文化賞。1975年、小学館絵画賞と国際アンデルセン賞特別賞、またブルックリン美術館絵本賞。1980年、それまでの絵本の業績に対して、国際アンデルセン賞画家賞を受賞。1982年には、東ドイツのライプチッヒ国際図書デザイン展で教育大臣賞および金メダル賞受賞。1983年にはイギリスのダイヤモンド・パーソナリティ賞を受賞しました。1990年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
38
自然と共に生きる。自然からの恵み。時に、それを当たり前と考えたり、様々な欲が、自然への感謝の念を失わせる・・・。人の心の底にある良心。勤労、愛情などの大切さを唱える。絵も中国文化を感じさせる墨絵調。特に、金鶏鳥が印象的。スタバから帰宅後、次男と共にネットで苗族を調べる。文化、歴史など、絵本から広がる世界も楽しみの1つ。2013/04/13
ツキノ
22
1985年1月発行。1967年「母の友」誌上に発表されたものを元に中国への取材をへて作られた絵本。再読。反省し行動を改め元に戻る。希望が見える。(E157)2021/06/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
22
中国苗族民話。働き者のトーシンは、山で美しい声で歌を歌う白百合を持ち帰る。十五夜に白百合が赤くなると娘が出てきて、二人は仲良く暮らす。だがお金持ちになったトーシンは怠け者に…。そして娘は去っていく…、が改心したトーシンのもとに戻ってくる。←これは珍しい(笑) 刺繍の絵がしっかりと描かれている。2019/03/21
クラムボン
21
赤羽末吉の『私の絵本ろん』に、この絵本を作るために中国苗族(ミャオ)への取材旅行の話がありました。赤羽さんは戦時中に旧満州で15年暮らしている。ただ苗族は少数民族で、南方でべトナムに近い山岳地帯なので、北方の旧満州とはだいぶ違うだろう。南へ行けば行くほど植生は豊かだし色も鮮やかだ。絵本からもそんな雰囲気が随所に伺える。ただ物語の方は特に面白いとも思わなかった。題名が『あかりの花』でその花とは別にユリの花がとても重要な役目を持っているのだが、最後までその関係がわからなかった。2021/05/02
あおい
16
貧しい男が豊かになると怠けて別人のようになってしまい幸せを逃す話はよくあるけれど自分の愚かさに気づき改心した男が再び幸運をつかむ話は珍しい。こういう結末もいいな。2019/06/16
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