出版社内容情報
「三びきのこぶた」は多種ありますが、この本は、子どもにこびることなく、もとの昔話を忠実に絵本化したものです。ラストシーンにいたる必然性も、なっとくのいく真実味があります。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
163
スタバde朝活読書会で紹介があった。昔。読んだ気がする。三匹の子豚の完全版。むぎわら、木、レンガの家は一緒。レンガの家での、狼と子豚のやりとりが秀逸。恐いような、危ないような。一度は読んで見るといい。教育的だと思うか、面白いと思うか、、、、2014/08/13
Kawai Hideki
118
藁の家と、木の家と、レンガの家の、有名なお話。1番目と2番目はあっさりオオカミに食べられてしまうのだが、3番目はかなり、「大人の駆け引き」が繰り広げられていてスリリング。レンガの家を吹き飛ばせないオオカミは、ブタを外に誘い出そうとする。3番目のブタは見事にその裏をかき、知恵比べに勝利。最後は、激しい復讐も遂げており、絵本としてはなかなか強烈な弱肉強食的。2015/06/20
パフちゃん@かのん変更
70
これが一番元の話に近いとか。藁の家のこぶたも枝の家のこぶたもオオカミにやられて食べられてしまう。3番目のこぶたの煉瓦の家は丈夫でオオカミはなんとかこぶたをだまして誘い出そうとするが、こぶたの方が知恵がある。ちょっと危ない場面もあったが樽に入って切り抜けて、煙突から入ってきたオオカミをお鍋で煮て食べてしまうというストーリー。日本昔話だって本当はかなり残酷、かちかちやまなんか、おばあさんをだましてばばあ汁にしてしまうし・・・。それを子ども向きに柔らかくしていますよね。2014/12/07
市太郎
65
僕が知っている「三ひきのこぶた」とは違った。もっと平和的なものを僕らは子どもの頃に読まされていたのだ。ぶたは自活のために親から外に出される。外には悪いオオカミがいて、ぶたは一匹、一匹と食われてしまう。三匹めのぶたは知恵があり、オオカミをあの手この手で煙に巻く。最後にオオカミ対してとった行動が子どもにはふさわしくないと判断されたのだろうか。食うものは食われるものでもある。という事を痛烈に教えてくれる。現実のぶたはそこまで知恵がないが人間にはある。それを使えということなのか。ここでのオオカミは完全に悪者だ。2014/11/30
藤月はな(灯れ松明の火)
50
図書館の特別展示で発見し、再読。「子豚の和毛、可愛い!」、「蕪と林檎も可愛い」、「バター樽の中に入ってごろんごろんして狼に一杯、食わせる豚、策士!」と懐かしく、読んでいたら最後のオチに「あっ、忘れていた・・・」と呆然としました。最後は時間が空いているとはいえ、共食い食物連鎖・・・・・。ぎゃー!!><2013/06/02