出版社内容情報
子のないおじいさんとおばあさんの所にきた、美しい女の子は、たき火をとびこしたとき……。澄んだ美しい感動的なロシアの民話です。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
46
子供のいないおじいさんとおばあさんが丹精込めて作ったゆきむすめは命を授かる。でもゆきむすめは冬の眷属なので冬が過ぎてしまうと・・・・。消えないように日影に居たり、冷たい水に足を浸すゆきむすめのいじらしさと消えてしまうことを知らない周囲が暖炉で暖を取りながら雪の降る冷たさの感じる窓際から離れられないような温度差を醸し出す。儚くも哀しく、だからこそ、温かく美しい作品。2013/06/02
クリママ
40
あ、「おおきなかぶ」のおじいさんだ。でも、読み終えれば、子供達の誰も声もない。それでも、読んであげるべき名作だと思った。2017/01/08
chiaki
39
ロシア民話の再話。子どものいないおじいさんとおばあさんの所に、二人が雪で作ったゆきむすめが!むすめは賢く美しく成長し、おじいさんもおばあさんも目に入れても痛くないほど可愛がりますが…。うーんなんて切なくて儚くて美しい。1年生国語『むかしばなしをよもう』に合わせて提供。2020/12/15
Aaa
35
子どもがほしいおばあさんとおじいさんのもとに雪から生まれてきたゆきむすめ。最後は、予想通りゆきむすめが溶けてしまい、本としては、あまり深くなかった。この本を通して、他人からの声や反応による圧力があっても、自分の意志を曲げないような人になりたいと感じた。2020/08/20
ダリヤ
33
ふゆにだけふる、あのまっしろなうつくしいゆきが、いつのまにかせかいからすがたをけすように、うつくしく、はかないおはなしでした。2012/03/09