出版社内容情報
道路を直すローラーはいつもゆっくりゆっくり。スピードの速い自動車が次つぎに追いこしてゆきますが……。子どもたちをたっぷり満足させてくれる絵本です。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
318
小出省吾(児童文学者)作、山本忠敬(絵本作家)絵。出版は1965年といささか古いために、主人公のローラーも登場する車も背景もレトロ感が漂う。でも、それがまた味わいにもなっている。優れた絵本とはそういうものだろう。お話はイソップの「うさぎとかめ」のような、また黙々と役目をこなす高度経済成長期の申し子のような…。絵は、さすがに乗り物絵本の第1人者と言われた山本忠敬。ローラーのフォルムも表情も色彩も見事。2024/06/25
seacalf
76
ビビッドな黄色が鮮烈なローラーに我が子の目は釘付け。膝上で読み聞かせをするも、まだ1歳2ヶ月では早かったか、ページを自分ですぐにめくりたがっていた。理解出来なくも楽しんでいる様子。こういうわかりやすいお話は好きなので、子供が大きくなってストーリーがわかるようになったらまた再読したい。2024/07/18
パフちゃん@かのん変更
53
働く車が好きな小さい男の子向け?の本。ローラー車は速く走れないけれど、みんなの役に立っている。でこぼこの道を平らにならして、みんなが気持ちよく走れるようにしてくれるんだよ。2013/12/25
chiaki
37
他の車に馬鹿にされどんどん追い抜かされながらも、ゆっくりゆっくり進むローラー車。取り乱すこともなく淡々と自分のやるべきことをこなすローラー車の姿は、生きてく上で私が一番大切にしたいこと。周りに流されず、進むべき道を進むことは…簡単なようで難しいから。人知れずみんなの役に立ってる…というストーリーも、レトロな絵も合わせて、お気に入りの1冊になりました。2020/10/18
のぶのぶ
34
「しょうぼうじどうしゃ じぷた」と同様、自分の特性を黙々とやりきるローラーくん、いくら速い車でも、道路を造る、直せるのは、ローラーくんだけ。こつこつ今できることをやりきりたいものだ。じぷたのように相手を羨まずたんたんと自分の仕事に打ち込むローラーくんがすてきです。自分の強みや役割を知り、こつこつ努力することが大事。できないことは、できる人に頼むことが大事だが、Win Winの関係でいたいもの、自分の強みを互いに出し、うまく組み合わせていく集団を作りたいもの。なかなか難しい。もっと角出せ!!2018/05/15
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