出版社内容情報
ゆうじが自分の模型飛行機ととりかえた空色のたねをまくと、空色の家がはえてきました。「ぐりとぐら」のコンビによってつくられたとびきり楽しい絵本。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
302
なかがわりえこ・文、おおむらゆりこ・絵。『ぐりとぐら』のゴールデン・コンビによる絵本。初版は1964年。ぐりとぐらの出版のすぐ後くらいだ。この絵本は、ゆうじときつねの物語だが、表題の「そらいろのたね」が表象するファンタジックなお話。作中の空色のお家がシンボリックな役割を果たす。絵は、登場する他の動物たちを含めて、明るく楽しい。なお、キツネはちょっと「ぐりとぐら」に似ていたりする。2025/10/08
やすらぎ
281
種は、太陽と土、水と空気があればどこまでも大きく育っていく。一面のチューリップは、水を分けあい、みんなで太陽を浴びて、土のなかで手をつないでいる。だから、一斉に咲くのかな。幸せを願い、愛を注ぐと大きく育つ。光を感じて種から芽を出して空に向かい、水を求めて根を張って栄養を蓄えてから蕾をつける。美しく咲いている花が欲しいと思う気持ちはあるけれど、双葉を広げてほころびを待ちわびる気持ちはあなただけのもの。そらいろのたねは独り占めが嫌いだから、みんなで生きていけたらいいね。健やかな場所に生きものは自然と集うから。2021/04/24
匠
178
おもちゃの飛行機を欲しがったキツネにそらいろのたねをもらって交換。水をあげて種から生まれたのはなんと、小さなそらいろの家。完全なるファンタジーだけど、なかなか厳しい現実が待ち受けていて、幼少期以来の再読に、「こんな話だったっけ」と驚いた。なんとなくイソップ物語のような教えを漂わせている。欲張りで自分勝手なキツネが少々哀れだが、子どもが読むにはこのくらいハッキリ描いたほうがわかりやすい例え話なのだろうなと思った。2014/06/04
masa@レビューお休み中
176
かわいい表紙、かわいい物語と思っていたら…。あらあら、あらとお話は思わぬ方向に流れていきます。ラストを見て、爽快と思ってしまったのは、僕がきっと同じことを子どものときに経験しているからだろうなぁ。ゆうじ君の模型飛行機をほしいと、きつねは自分の宝物であるそらいろの種と交換をします。ゆうじ君は、すぐに種を植えて育てます。すると、思わぬものが生えてくるんですよね。『うえきばちです』とはまた違う、衝撃がある絵本ですね。2016/01/11
らったった
164
150冊目。絵本を最近たくさん借りてきたので紹介します(^^)これは面白い!何処か絵本の"てぶくろ"を彷彿とさせます。ぐんぐん成長していく姿は大人でもわくわくしますo(^o^)oさりげなく、ぐりとぐらがいるのにはビックリしましたね(*^^*)2013/05/16