出版社内容情報
お母さんにもらった桃色の紙で、るるこはキリンを作りました。世界一きれいで大きいキリンのキリカは、るるこを乗せてクレヨン山へと風のように走ります。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
110
(SG日本人会の図書館で発見!)なんと懐かしい・・・。自身の幼稚園以来の再会!先生に読んでもらってから画用紙を何枚も張り合わせて”かば”(きりんではありません・・・。)をクレヨンで描いた記憶がある。読み直してもクレヨン山がお気に入り。なんだか夢がある。印象深いのは「キリカの家」。何か特徴がある訳ではないんだけど、長年頭に残っていた・・・。キリカにぴったりだからかなぁ。それともるるこのやさしさなのかなぁ・・・。2012/06/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
89
女の子が一枚の大きな紙からつくったももいろのきりん。クレヨンで目と口を描いて仕上げをすると生命が輝き始めました。『キリカ』と名付けられたきりんは女の子の願い通り、世界一力が強くて、走れば桃色の風のようです。唯一の弱点は水に弱いこと。雨に濡れて色が褪せてしまったキリカのために、山の向こうのクレヨンの木を目指します。『ぐりとぐら』の中川季枝子さんと、『ノンちゃん雲に乗る』の挿絵を描いたご主人の中川宗弥さんの共作。紙とクレヨンがあればどんな願いも叶うという夢のあるストーリー。1965年7月初版。2015/12/26
江藤 はるは
63
ただ 幸せが一日でも多く 側にありますように2020/02/29
よこたん
58
“ほんとうに、へやじゅう、やわらかなももいろのひかりでいっぱいでした。かべにならんでいる、るるこのつくったどうぶつたち、そしてるるこまで、ももいろでした。” とても大きいももいろの紙で、るるこが作った大きなきりんが喋り、動き出す。ももいろだから可愛い女の子きりんなのかと思ったら、なかなかに勇ましい男の子だった。それでも、紙のきりんゆえの弱点はあって…。クレヨン山にある、色とりどりのバナナのような形のクレヨンがなる木が素敵で、一本もぎ取りたくなる。きれいな色になれて、雨にも強いクレヨンを塗ればもう無敵?2017/10/12
Totsuka Yoshihide
56
中川李枝子作、中川宗弥絵、(1965)、『ももいろのきりん』、福音館書店。この挿絵を描いている中川宗弥氏は旦那さん。子どもの頃の思い出や、昔の感覚を感じさせる児童書。主人公のるるこは、お母さんからとても大きな桃色の紙をもらい、 世界一強くて世界一美しいキリンを作り、キリカと命名し、作ったキリンが人格を持って動き出す。その上、そのキリンと一緒に冒険し、悪いオレンジ熊をやっつける話。そして悪者を退治したお礼にもらうのが、描いた物が本物になる画用紙というのもステキ。独特の世界観が好きです。2025/04/15