出版社内容情報
ロバとイヌとネコとオンドリが町の楽隊にはいろうとそろって出かけますが、途中で日が暮れて、やっとたどりついたのはどろぼうの家でした……。のびやかに描かれたグリムの昔話絵本。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
371
作(とはいっても、グリムの簡略版だが)と絵はスイスのハンス・フィッシャー。作者紹介によれば、パウル・クレーの教えを受けたとのこと。そういえば、絵のタッチの背後にクレーがほの見えるような気がしないでもない。また、時々マチス風なところも。強くて太い描線が絵を支配しているので、好みが分かれるかもしれない。私も最初はあまり気に入らなかったのだが、何度か見ているうちに馴染んできた。星月夜の中、泥棒の家を物色する4匹のシルエット画はなかなかに雰囲気がある。2023/05/01
小梅
97
そっか、こんな話しだったんだね。 年をとって役に立たなくなったと払い箱になったロバ、猟犬、猫、雄鶏が殺されたくないと逃げて… みんな、良かったね(*^_^*)2016/12/16
☆よいこ
85
絵本。ハンス・フィッシャー絵、せたていじ訳。読み聞かせにもちょうどよい▽「ろばは、かざむきがわるくなったのにきがついて、いえをとびだし、ブレーメンのまちをめざしてでかけました」ロバは、年をとった猟犬、年をとった猫、明日スープにされるおんどりを誘いブレーメンの町を目指すた旅にでる。途中の森で夜を過ごそうとすると、森の中にどろぼうの家を発見する。ごちそうを見た4人はうまいこと泥棒を追い出す。▽ブレーメンのおんがくたいなら、この本が一番好き。結局ブレーメンにはいかないんかいw2022/11/29
プリン
41
重松清「はるかブレーメン」中に出てくる「ブレーメン・ツアーズ」の会社の社長が「ブレーメンの音楽隊」から名前をつけたとあったので手に取ってみる。ブレーメンとはたどり着けない場所のことであり、たどり着けなかった人生でもハッピーエンドにする会社と言う所から名付けたようでした(納得)。動物たちは目指すブレーメンにはたどり着かなかったけれど泥棒を追い出した家で仲間と一緒に幸せに暮らせたハッピーエンドの物語。両方の本が繋がり納得。絵も綺麗で癒されました。2024/02/25
さおり
41
これは、私の本棚より。絵が大好きです。和みたくて引っぱり出してきたんだけど、久々に読んだらストーリーこんなんだったっけ?なんかこれ、ひとのものを強奪するお話なんだね。持ち主が悪いひと(どろぼうさん)なら何してもいいのかい?とか思いつつ、絵を見て和んだからまぁ良いか。2023/09/04