内容説明
明治・大正期、日本の教育界をリードする豪華な「学校」が大阪に続々と続生した。地元の学校は地元が造って運営する。江戸時代以来、大阪に息づく誇りたかき町民自治の伝統が日本人の度肝を抜いた。
目次
第1章 石田梅岩と心学講舎―いまに生きる経営倫理(石田梅岩について;「開悟」からの語り出し ほか)
第2章 町人が作った小学校とその建築美(大阪の小学校は日本で比類ない立派なものが多かった明治前期;華やかなりし小学校建築の数々。御殿造りあり、煉瓦造りあり ほか)
第3章 川口居留地から始まったミッション・スクールと女子教育(外国人居留地の概要;遊歩規程と内地旅行免状 ほか)
第4章 懐徳堂と泊園書院―私塾が果たした役割と大学(学校とは何か;近代大阪の私塾と大学 ほか)
第5章 高等教育機関の変遷―旧制高等学校・旧制専門学校・大学(高等教育機関から成立した「公」の教育;世界で一番古い大学は? ほか)
著者等紹介
辻本雅史[ツジモトマサシ]
国立台湾大学教授・京都大学名誉教授/京都大学文学部卒。同大学院教育学研究科博士課程退学。文学博士。京都大学教授を経て、2012年から現職。専門は教育史・日本思想史
川島智生[カワシマトモオ]
京都華頂大学教授/京都工芸繊維大学大学院博士課程修了・博士(学術)、関西の小学校建築史で博士号を取得
西口忠[ニシグチタダシ]
桃山学院史料室職員/川口居留地研究会事務局、日本聖公会歴史研究会会長、日本英学史学会副会長、『大阪春秋』編集委員
藪田貫[ヤブタユタカ]
関西大学文学部教授・同大学大阪都市遺産研究センター長/1971年大阪大学文学部卒業、同大学院修士課程・同大学助手・京都橘女子大学を経て1990年関西大学に教授として着任。専門は日本史、特に江戸時代(近世)の社会史・女性史・泊園記念会会長
山東功[サントウイサオ]
大阪府立大学21世紀科学研究機構教授、大学史編纂研究所所長/大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、文学博士。大阪女子大学講師、大阪府立大学准教授を経て、2011年から現職。専門は日本語学、日本思想史、高等教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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