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内容説明
公選弁護人として忙しい毎日を送っているレイチェルが、今回担当することになったのはニックという十九歳の若者。不良グループ“コブラ”に所属して軽犯罪をくり返した彼は、反抗的だが、ふと見せる表情が純粋で気弱な印象だ。なんとかして助けてあげたい。そう決心して警察署を出たレイチェルは、男の声に呼び止められた。無精ひげをはやした長身の男は怒りをあらわに近寄ってくると、なぜ自分に連絡もせずニックを拘置しているのかと迫った。「あなたは何者?」「ザッカリー・マルドーン、あいつの兄だ」この出会いから、レイチェルと兄弟の奇妙な三角関係が始まった。