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内容説明
私の名はクレア。弁護士の夫を持つ平凡な家庭の主婦だった私は、ある日突然、夫の死に見舞われた。夫は、悪事を告発する脅迫状を見たとたん、心臓発作を起こし、そのまま息たえたのだ。だが、私は夫のそばにいながら、彼の死の瞬間の記憶を失っていた。私は夫を見殺しにしたのだろうか―私は悪夢に悩まされるようになった。そんな苦しい思いから逃れるように、私はヴェニスにやってきた。当地の名門、コレッリ家の広大な屋敷に部屋を借りて暮らしはじめたが、中世に建てられた屋敷は魅力的であると同時に、なぜか暗い雰囲気が漂っている。若い当主のマークは何かと親切にしてくれ、互に心を惹かれていった。だがマークには、奇妙な隠遁生活をしている母親と、出入り禁止の弟がいて、二人はマークに敵対していた。私はコレッリ家の人間関係にとまどい、しかも、ふたたび悪夢にうなされるようになり、身も心も衰弱していった。そんな私を、さらに不可解な、いっそう恐ろしい事件が待ちうけていた…。
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