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内容説明
サンフランシスコで版画ディーラーとして暮らしているアンには二度と思い出したくない悪夢のような過去があった。8年前、まだ18歳でベルギーの首都ブリュッセルにいたころのこと、彼女はジュールという年上の男に夢中になり、駆け落ち結婚してしまう。ところがその2週間後、滞在していた下宿屋に、深夜、見知らぬ男たちが侵入し、誘拐されたうえ撃たれて負傷する。おまけに夫はアンリ・ロゼルというソ連側のスパイだと聞かされたのだ。そしていま、彼女の前にCIA局員が現れ、ロゼルがソ連からの亡命を希望しているが、はたして本物のロゼルかどうか、アンに確認してほしいと告げる。同行するのは、ロゼルから接触を受けた魅力的な男性ニック…。裏切られ、心を傷つけられたかつての夫に会うなんて!よみがえるいまわしい過去の記憶に、アンの心は打ち震えた。