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内容説明
アマンダは不安げにヘザーの父親が来るのを待っていた。ドレスのボタンをいじりながら、面談のことを考える。アドバイスを聞き入れてくれるだろうか、対立は避けたい。今日のことが思いやられて、先週末から気分は最悪だった。両親たちと夕食に出かけたのだが、父は彼女がカウンセラーの仕事に就いたことを非難。おまけにレストランの従業員に横柄な態度を取ったのだ。その人は背が高くて、たくましい体つきで、父の傍若無人なふるまいにじっと耐えていた…。「失礼」低い声がして、男性が入ってきた。アマンダは赤くなった。あのときの人がヘザーのお父さん?相手はドアにもたれてじっと彼女を観察した。「きみがカウンセラーか。そうして髪を下ろして薄化粧をしていると、まるで別人のようだ」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こえん
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重いテーマだけど良かった。妹の自殺を機に生き方を変えスクールカウンセラーをしているヒロインと、仕事を掛け持ちしながらロースクールに通うヒーロー。ヒーロー娘の心理状態がヒロインのアンテナに引っかかり、ヒーローとの面会をすることから始まるお話。とにかくヒーローがオーバーワークぎりぎり、仕事と勉強と障害を持つ息子を育てることと、難しい年頃の危ない心理状態へ陥ってる娘への対処…と本当に大変。けれど、ヒロインへ理不尽に当るのはね~。いくらヒロインの育ちが、息子の障害に対処できず去った元妻と重なるとはいえ他人だし。2010/07/03