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内容説明
北の男は西から来た女を空港で出迎えた。ローラ・ウィンターズ。彼女はアメリカの医療機器会社の経営アナリスト。これから3カ月の間に、米ソ合弁の医療機器生産事業の地ならしをするため、尖兵として送られてきたのだった。男はアナトール・ウロンスキー。ソ連国家計画委員会のメンバーだ。これから一緒に仕事をするっていうのに、なんて無愛想で堅苦しい人。先行きを憂えたローラだったが、それは誤解だとすぐにわかった。アナトールは凍てつく北国の雪をも溶かすほど情熱的な男だった。だが、ただでさえ困難な仕事だというのにこのうえだれかとやっかいな関係になるのは賢いやり方ではない。北の地はそれなりにロマンチックだけれど。彼はすてきだけれど。今、ローラの前には長く熱いロシアの夜が待ちかまえている…。