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内容説明
ウィリーが住む海辺の家を譲ってくれとしつこく言ってくる男がいる。近くの町の医師、ドクター・レイバンだ。ウィリーは、祖母の思い出が詰まった家を売る気はまったくない。そのことをわかってもらおうと、今夜彼を食事に招待した。現れたドクター・レイバンは百九十センチを超える大男だった。見たこともないようなハンサムで、不思議な指輪をしている。彼はいくら断ってもあきらめず、とうとう「五百万ドルでどうでしょう?」と言う。ウィリーはびっくりした。この家の価値はせいぜい二十万ドル。それに、彼が発散するこの冷気はなんだろう。ただの冷酷非情というのではない、魂が凍りつくような冷たさだ。だがその出会いは、これから彼女を翻弄する恐ろしい運命のほんの序章にすぎなかった…。