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内容説明
世界一の宝石とは何か。それは五百三十二カラットという、とてつもない大きさのブルーダイヤ“ファントム”である。そのダイヤは、忌まわしい呪いの伝説を持つ血塗られた宝石でもあった。八百年の年月とさまざまな人々の手を経て、現在ファントムはヨーロッパの小国サンクリストベルの王家の財宝となっている。その国は今、王女モリーの戴冠式を前に不穏な動きに包まれていた。ファントムをねらう者たちが続々と集まってきたのだ。もともとの所有者であったアラブの王の子孫シェハービ。そこからファントムを奪ったスコットランド領主の子孫で宝石泥棒のチェイス。同じく泥棒のアレック。警備にあたるロンドン警視庁のフランシス元警部。さらにモリーの叔父も私欲のためにファントムを売り払おうと企んでいる。モリーはファントムを守るために危険を承知で賭に出ることにした。「チェイスにわざとファントムを盗ませるのよ。それしかないわ」。