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内容説明
わけあって、南フランスの小さな村でひっそりと暮らすイギリス人のデイヴ。ある日、黄昏どきに海を眺めていた彼は、信じられないものを見た。海に浮かぶ小島に人魚がいたのだ。夕日に虹色の尾を輝かせた人魚が。まさか、あんなもの、生物学上は存在しえないはずだ。伝説では、人魚は不吉の前兆とされている。ひとたび人間の男に目をつけたら、人魚は誘惑の魔手を伸ばし、決して放そうとしないという。その標的に僕が選ばれたというのか?デイヴは当惑と高揚を同時に覚えた。そんな彼の前に、二日後、人魚そっくりの美しい女性が現れた。名前はレニー。しかし、レニーにはちゃんと脚があった。彼女は僕を誘惑するために人間に姿を変えた、あのときの人魚なのだろうか?