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内容説明
キャリー・ハンターにはつらい過去があった。ベトナム戦争で婚約者を亡くしたのだ。しかし、キャリーはくずおれそうな自分を必死で支え、高校で歴史を教えながら、アメリカ改革委員会でも熱心に活動を続けていた。1973年、停戦協定が調印され、兵士たちがベトナムから帰還しはじめた。この夏、キャリーは勝利宣言集会で、兵役拒否者のために恩赦を求めるスピーチをした。会場の最前列からキャリーをじっと見つめる男がいた。海兵隊将校の制服を着たその男は、その後しばしばキャリーの夢に現れるようになる。ひどく傷ついた瞳をして…。そして夏休みも終りに近づいたある日、いかにも女生徒にもてそうなフットボール・コーチが学校に赴任した。彼を見た瞬間、キャリーははっとした。何度も夢に現れたあの男性だったのだ。