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内容説明
弧を描いてプールに落ちる石…。子供のいたずらとわかっていても、アン・レイノルズはいつになく神経がいらだった。自分でも過敏になっているのはわかっている。アンは、カリフォルニア州の小さな町オバートンで印刷店を営んでいたが、誰かが忘れていった書類から、偶然、町の有力者の不正行為を知り、告発した。その結果、有力者の経営する企業が倒産、オバートンの経済はゆきづまり、失業者が続出、アンは、町の人々の憎悪を一身に受けることになった。町にいられなくなったアンは、傷心をいやそうと人里離れたこの海岸の別荘を借りたのだった。アンの剣幕に驚いた少年は、プールわきの土手から滑り落ち、責任を感じたアンは傷の手当てをしてやった。間もなく現れた父親のロバート・シングルトンは、息子の行為をわびるでもなく、ますますアンをいらいらさせるのだった。