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内容説明
深い木立、梢を渡る風のささやき、伐り倒された樹の匂い。ローリー・ブラックは幼いころから、木材伐採人の父とともに、森の中で暮らしてきた。トレーラーに乗って、伐採地から伐採地へと旅する日々。小さいときは、アパートもデパートも学校も知らなかった。母もなく、友達もなく、それを寂しいとも思わなかった。とても森を愛していたから。やがて成長したローリーは、森を出て、人々の間で暮らさなければならなくなる。学校、造園の仕事、そして結婚。夫はローリーとすべてをともにしたがったが、彼女は違った。結婚は破綻し、ローリーは安定した生活を後にした。私はひとりでしか生きられないのだろうか。ローリーは、人と深くかかわり合うのを恐れるようになっていた。