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内容説明
ふさふさした黒髪をポニーテールにしているのに男らしく、浅黒い肌に黒い目、それに不精ひげがまるで海賊みたい。スラブ系のミハイル・スタニスラスキーはそんな男。ベージュのスーツにパールのネックレスとイヤリング、飾りたてたデコレーションケーキみたいな美人だ。ヘイワード・エンタープライズの社長シドニーはそんな女。それがシドニーとミハイルの初対面での印象だった。ある日、シドニーのオフィスに彼がどなりこんできた。彼女の会社が所有するアパートの住人だといい、建物の修理を何度依頼しても返事がないから直談判に来たという。横柄な物言いに反感を覚えながらも、シドニー自ら調査に乗り出すと、彼女が住む街とはまるで雰囲気の違うソーホーには、これまで味わったことのない気楽なあたたかさが満ちていた。ミハイルの彫る木像にも愛があふれている。すべてを受けとめてくれる大地のような人―。彼への印象も変化した。
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