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内容説明
早朝のエアロビクスでリフレッシュ―ケイトはいつものように、同僚と軽いエクササイズに汗を流してから出勤した。銀行の貸付係が彼女の仕事。この仕事は笑顔と親切だけではつとまらない。その日は午後一番に、母から頼まれた男と会うことになっていた。遊園地のオーナーで、融資を希望しているらしい。でも母の魂胆は、娘の結婚相手として会わせいだけにきまっている。ほんとに、ありがた迷惑だわ。遊園地のオーナーなんて、きっと夢想家タイプよ、わたしと母を捨てて出ていった父と同じように。だが、約束の時間に少し遅れてきた男を見て、ケイトは思わずうなった。色あせたジーンズにTシャツ、そして足には泥だらけのスニーカー。この人が母の推薦する相手?なるほど、身なりはともかく、母好みのハンサムな人だわ。彼のほうも、わたしを偵察するつもりできたのかしら。