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内容説明
キャサリン・ルクレールのはじめてのアメリカ公演ツアーが、数日を残して無事に終わろうとしている。音楽家のおじとともにパリに渡って１１年。彼女は今や、一流のクラシックピアニストだった。生まれ故郷ロサンゼルスでの公演がすめば、またパリに戻って音楽活動を続けることになっている。ところが、ロサンゼルスでの演奏会の初日、オープニングパーティで出会ったジョナサン・ストーンによって、キャサリンは自分の過去と向きあうことになった。遠い昔、頭をけがしたことがあり、彼女は部分的に記憶を喪失していたのだ。ジョナサンはキャサリンの失われた記憶に、異常なほどのこだわりを見せた。彼の執拗な質問に答えていくにつれて悲劇的な過去が甦ってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
出だしは良かったんだけど、進むうちにドロドロ感が凄くて、読み進めるのがしんどくなってきた。ヒーローはヒロインを取り戻そうと一生懸命なのかと思いきや、全く違う点でヒロインの記憶を取り戻そうとしていて、終わってみれば、ヒロインが自分の保身のためにヒーローにも叔父にもいい顔をしていたがために全員に、特に自分自身に災難が襲い掛かっていたという顛末でした。若かったと言えばそれまでだけど、妊娠しているのに雪山に飛び出して行ったり、叔父に話すことを頑なに拒んだり、ただの甘やかされたお嬢のままごと遊びとしか思えなかった。2019/10/14
