出版社内容情報
『複数の言語で生きて死ぬ』(くろしお出版)、『世界中で言葉のかけらを―日本語教師の旅と記憶』(筑摩書房)など、言語をテーマにした著作で知られる山本冴里氏による「新感覚の語学エッセイ」。
本書は著者が実際に大学で行っている「8週間の授業」をテーマにしています。
ギリシャ語、スワヒリ語、韓国語、フランス語、等等、学生たちが見知らぬ言語に立ち向かう8週間を追体験することで、無理なく「語学学習のヒント」を得ることができます。
また、第二部には「初めて目にする言語をどのように読みとくか」をテーマに、多言語を素材にしたトレーニングを13個収録。
初めて目にする言語でも、
(1)音や文字からの類推 や
(2)パズルを解くような論理性
を柔軟に活かす力を育むことができます。
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子どもの頃、いろいろな冒険物語に夢中だった記憶は、ありませんか?
主人公になりきって、私たちも旅をした。
宝を手に入れたり、謎をといたり、思いがけない人に出会ったり。
進むにつれて見える景色がどんどん変わり、
そしてたくさん、気持ちが動いた。
自律的な言語学習の時間はそんな体験に重なるんだ
ということを、私は信じています。
――――「はじめに」より
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【もくじ】
はじめに―「言語学習」という冒険のはじまり
第一部 自分にとって初めての言語を学ぶ
第二部 解読の力をつける
「長いおまけ―現実世界のリアルな資料」編
あとがき―冒険は決して終わらず
【目次】
はじめに―「言語学習」という冒険のはじまり
第一部 自分にとって初めての言語を学ぶ
第一週 冒険がはじまる
第二週 ヒュッゲしてみた
第三週 毎朝のヨーグルトを飲むときに
第四週 毛皮を数える
第五週 彼女と彼と私たち
第六週 焼肉のサルサ
第七週 簡単に評価をすると最高
第八週 そして冒険は続く
第二部 解読の力をつける
一.しっぽが長いやつ
二.「水」でも「太陽」でもなく
三.星の時期
四.稲の穂が実る月と、ライ麦を刈る月
五.ひとつ前を見る
六.もう少し複雑なステップ
七.「にち」と「び」と
八.そのままの口のかたち
九.「ビンゴ!」の快感
十.しるしになるもの
十一.バナナケーキ
十二.ちいさなトマト
十三.最後のピース
「長いおまけ―現実世界のリアルな資料」編
一.トイレの多言語説明書きを分析し解読する
二.オーストリアの本屋で、絵本の置かれた階を見つけること
三.リトアニアの賑やかな大通りで、店のドアからわかること
あとがき―冒険は決して終わらず
内容説明
語学学習者必読!見知らぬ言語への大学生の奮闘、13の言語パズルへの挑戦、オーストリアの本屋のフロアマップ、リトアニアの大通り店のドアから言語学習のヒントが見つかる。終わりのない言語学習の冒険に繰り出そう。
目次
第一部 自分にとって初めての言語を学ぶ―『冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間』編(冒険がはじまる;ヒュッゲしてみた;毎朝のヨーグルトを飲むときに ほか)
第二部 解読の力をつける―『二分間の冒険』編(しっぽが長いやつ;「水」でも「太陽」でもなく;星の時期 ほか)
長いおまけ―現実世界のリアルな資料編(トイレの多言語説明書きを分析し解読する;オーストリアの本屋で、絵本の置かれた階を見つけること;リトアニアの賑やかな大通りで、店のドアからわかること)
著者等紹介
山本冴里[ヤマモトサエリ]
1979年千葉県生まれ。早稲田大学日本語教育研究科で博士号取得後、日本およびフランスの複数の教育機関を経て、現在、山口大学教員。専門は日本語教育・複言語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。