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内容説明
グリーンレイ・エーカーは、南カリフォルニアにある保養所。広々とした自然の中に建てられた豪華な建物の中では、“患者”と呼ばれる裕福な長期滞在者たちが、奇妙な共同生活を送っていた。アマンダは帳簿係の仕事を求めて、グリーンレイにやってきた。看護婦のジニーの案内で建物の中を見て回るうちに、長期滞在者の1人、バクスター夫人が突然人前で踊りだし、周囲の人たちも巻きこんで大騒ぎになってしまう。夫人はさらにキッチンに駆けこんで、パイを手にして出てくると、止めに入ったジニーの顔にぶつけて喜んでいる。アマンダは、その騒ぎに思わず笑みを浮かべた。そのとき、彼女の目に、もう1人の笑顔が映った。ダニーだった。彼のやわらかな灰色の瞳にアマンダは笑みさえ忘れ、見知らぬ土地で、初めて心が通じあう相手に会えたような気がした。だが、彼もグリーンレイの長期滞在者で、サザランド症という難病の犠牲者だと聞かされ、アマンダはがくぜんとするのだった。
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