内容説明
カミーは途方に暮れていた。祖母が亡くなってからというもの、いとこのランスが、農場の相続をめぐって、しつこいほどに彼女をせめたてるのだ。ランスは農場を売却しろと言うけれど、そのあとわたしはどう生きていけばいいの?両親の死後、育ててくれた祖父母をみとった二十一歳のカミーは野菜やキルトを作ることしか知らず、資格も経験もない。そんなとき、祖母の弁護士で町の名士のアダムが訪ねてきた。ハーバード出身で独身。顔と手にやけどのあとがある彼は、謎めいていて、カミーの幼いころからの憧れの人だが…。「ぼくは、きみのいとこがきみを家から追い出すのを、手をこまねいて見ているつもりはない」と言いはなつ彼に、いとこをけなされたカミーは憤慨して食ってかかった。
感想・レビュー
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akiyuki_1717
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ヒーローが初めから優しい人で、ヒロインが優しいはずなのに、ヒーローにだけ冷たいという不思議な展開。いくら田舎の子でもそこまで親戚中に騙されそうになるのか?と思っていたが、最後に大逆転してちょっとすっきりした。2013/06/07
くろうさぎ
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途中で裁判になるのかと思った。自分達の要求ばかりしてくるヒロイン親戚のずうずうしさには驚きです。ヒロイン最後はあっぱれ!でしたね・・・。2013/05/09
こえん
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ヒロインの従兄弟たちが三人揃っていけ好かない…ヒロインのことを何も考えずに自分の損得勘定ばっかりしてるなんて、なんて親戚に恵まれてないんだ、思わずヒーローと一緒に怒り狂ってしまった。…なのにヒロインはヒーローの言うことを信用しないんだよね、不思議だった。いろいろ自分にコンプレックスを抱えていて互いに本心を明かせないH/Hにやきもきもした。2009/07/24