感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
59
他人の作品を盗作して脚光を浴びた主人公が、自分の実力とのギャップに苦しみ、女に溺れ破滅の道を辿る物語。ハリウッドの内幕の様な作品でもあり、殺人事件が起こらない心理スリラーである。タイトルは悪女ではあるが、男側から見て男をとりこにして都合の悪い女性を悪女と呼ぶだけであろう。淑女より危険な魅力に惹かれる、むしろ失敗する男の感情を描いているとも言える。強烈とも言える個性豊かな主人公たち、急展開が特徴のサスペンスと、一度読み始めたら止まらない。映画になっている作品も多く、27作品が翻訳されているが手に入り難い。 2018/04/19
Taro
5
面白かったです。結論は目に見えているのに、ゾクゾクしながらページをめくってしまいます。個人的には悪女ものより、他のハードボイルドの作品の方が好みに合っているとは思いますが、そんなちっぽけな好みを一蹴してしまう程のストーリの作りこみの凄さ。一気読みしてしまいました。2014/05/19
きりぱい
3
え?悪女はどこに?むしろ、イブを勝手に悪女に祭り上げたうぬぼれ男クライブの話。人を嘘つきだ、不実だと言う前に自分はどうなのよと呆れる。勝手に破滅の道へと突き進んだ挙句おまえのせいだ!と言われても、ええ!そもそもあなたが・・とまあ、その手前勝手に追い詰められてゆく様が、男ってこういう風に深入りしてゆくのかも、と貞淑より悪女に惹かれる男の心理のようなところが面白いところでもあり。ミステリだと思っていたけれどサスペンス。結局暴露本じゃ反省していないみたいじゃない、と思いつつ、ラッセルのけなげさは後味の救い。2013/05/13
a.k.a.Jay-V
1
ハリウッドバビロン!ジョン・リドリーの私先祖?映画化されやすい作品だろうなぁーと思ってみたら映画化されておりイブの総ての事でした。さらにダメ押しでジョセフ・ロージーのエヴァの匂いも本作の映画化らしく膝カックン。2016/04/28
kanamori
1
☆☆☆2012/09/28
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- 和書
- 心配性をやめる本