内容説明
八年前、当時十六歳だったメアリー・ベスは、中央アメリカの発展途上国で、宣教師の両親と質素ながらも、幸せな日々を送っていた。そこに合衆国から若い小児科医フリンが派遣されてくる。なんてすてきな人かしら。彼女はフリンに淡い恋心を抱いた。しかし、そんな甘い時もつかの間、クーデターにより両親は虐殺され、メアリー・ベスも生命の危機にさらされる。フリンには本国に婚約者がいたが、合衆国の国籍を証明できる彼と結婚することが、メアリー・ベスが国外に脱出できる唯一の方法だった。そしてふたりは合衆国へ。孤独の身の上となった彼女は、フリンを頼って生きるしかなかったが…。
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