内容説明
フィアンセのハリーに招待された高級なレストラン。でも、彼はわたしの機嫌をとるためにここに連れてきたのね。ハリーは結婚式を勝手に延期して友人たちとエーゲ海のクルーズに行くという。ハリーの不誠実さに慣りを感じ、ゲイルは顔をそむけた。鏡に映った隣の男の顔が目に入る。彫りの深い顔、きりっとした唇、鋭い視線。男は周囲のようすをうかがっているように見えた。まるでわたしが書いている小説の主人公、ドレイク・ドミノのようだわ。いったい何者なのかしら?ゲイルのブルーの瞳は鏡のなかの男にひきつけられたままだった。
感想・レビュー
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- 和書
- 安眠中にて入るべからず