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内容説明
地中海に浮かぶ巨大な船影―世界最大のスーパータンカー、コンテッサ号は、次の寄港地に向けて航行を続けていた。全長800メートル、原油の最大積載量150万トン。1年間寄港せずに海上にいることができる。国際的テロリスト、ルトフィにとって格好の標的だ。ルトフィを倒すべく活動を続けていたボランは、彼の動きを敏感に察知し、地中海へ急行した。が、すでにコンテッサ号はルトフィに占拠された後だった。スーパータンカーのいたる所、爆薬がしかけられ、起爆装置は凶悪なテロリストの手に握られている。ルトフィの意に反した行動にでれば、タンカーは一瞬のうちに炎上し、大量の原油が流出する。未曾有の大惨事を防ぐには、隠密行動をとる必要があった。悪意にみちた敵の目をかすめて侵入し、すばやく敵の心臓めがけて弾丸をうちこむのだ。ワン・マン・アーミー、ボランの凄絶な戦いが始まった。