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内容説明
ラーキン・マッケイは闇を恐れていた。心理学者であり、多少素行に問題のある子供たちの施設の代表を務める彼には、もちろんその理由はわかっていた。母親に捨てられた記憶、施設で受けた虐待、そして離婚…。そんな体験から逃避しているせいだ、と。だが、彼は自分の心に正面から向き合おうとはせず、いくつもの眠れない夜を数えてきた。今日までは。リティーシャ・セルバンテスと会うまでは。リティーシャは、彼が代表を務めるユース・センターの外壁に落書きをした少年の母親だった。彼女をひと目見るなり、ラーキンは子供への深い愛情と芯の強さと、そしてなによりも彼女の美しさに惹かれてしまう。彼は再び夢を見始めた。けれどもそれは、彼女と温かい家庭を築くという夢だった―。