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内容説明
「コロラドの男たちはハンサムぞろいよ。たくましくて…」長いバスの旅に並んで座った中年女性がさかんに話しかけてくる。半分耳を傾けながら、エマの目は窓の外に向けられていた。広大なこの自然の中でなら、立ち直ることができるかもしれない。離婚したばかりでふさぎこんでいたエマを心配して、亡き母の友人マリアンが牧場に招待してくれたのだ。心の傷を癒し、将来のことを考えたい。でも気がかりなのは、牧場主でマリアンの息子、ジョーのこと。彼も数年前に離婚して、今は独りだ。まさかマリアンは、私と彼を引き合わせるつもりじゃないでしょうね。まだ会ったことはないけれど、彼のことはよく知っている。大学のフットボール選手としての活躍ぶり、結婚から離婚のことまで。だが、バス停で出迎えてくれたジョーは冷たくよそよそしかった。歓待を期待していたわけではないけれど、エマは悲しくて…。