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内容説明
「仕事を持つわ」ベントリーは母親に宣言した。何不自由なく育った石油会社の社長令嬢が働くなど、アメリカ南部の上流社会では考えられないことだ。けれど悪夢のような結婚を解消して傷心を抱えたベントリーは、自立して本当の自分を見極める必要があった。でも現実は厳しく、求人広告に応募しても断られるばかり。結局、母の口利きで環境保護団体“ベイセイフ”に勤めることになった。それなのに代表者のジャクソンは、まるで相手にしてくれない。母は膨大な寄付金と引きかえに私の就職を承知させたらしい。考えぬいて選んだ服装を、ジャクソンは値踏みするように見つめるだけ。彼は海と太陽の匂いがするわ。今まで出会った男性たちはコロンの香りがしたけれど。明日から始まる生活は、確実な変化を私にもたらしそうだ。