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内容説明
オルガンの音が鳴り響く。放心したように青ざめて、じっと前方に目をすえたまま、リサは祭壇へと進んだ。誓いの言葉、指輪の交換…。とうとう神を欺いて、愛のない、五年契約の結婚をしてしまった。何もかも、病気の父を助けるため。これでいい、と、十八歳のリサは必死で自分に言い聞かせた。事業の不振を何とか乗り切ろうとしていた矢先、リサの父は脳卒中で倒れた。一家が困り切っていたところに、父の弁護士の知り合いが、手をさし伸べてくれたのだった。その人が、今日の花婿。彼の娘の母親として五年間務める契約で。
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