シルエット・ラブストリーム 月夜の復讐―マクシミリアンの子供たち〈２〉

スコット，アリシア【作】〈Ｓｃｏｔｔ，Ａｌｉｃｉａ〉/児玉 ありさ【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（1999/03発売）

• サイズ 新書判／ページ数 220p／高さ 17cm
• 商品コード 9784833548588
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

十年前、交通事故で両親とボーイフレンドを失い、タマラはひとり生き残った。相手の過失だったのに、ドライバーは逃げてしまい、助けを待ちながら、三人は息を引きとったのだった。その後、タマラは手術とリハビリと孤独を耐え抜き、今、ニューヨークで働いている。だが、事故の犯人をつきとめたい思いは強まるばかりだ。狙いは、次期大統領選の出馬を表明した上院議員。かすかに記憶に残る顔が、そっくりなのだ。やがで選挙ボランティアを装って帰郷したタマラに、なぜか次々、危険がふりかかる。そして、そのたびに彼女はＣ・Ｊと名乗る男に救われる。タマラの中に初めて、頼りたいという衝動がわき起こった。彼はもう一度、人を、愛を信じさせてくれるだろうか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ちぇしゃ]

シリーズ２作目。始まり方と結末までの物語の展開的には３部作の中では一番好きかな。ヒロインの過去の事故の謎を主軸に、現在の殺人事件、命を狙われる中での二人のロマンス、PTSDからくるフラッシュバックの盛り込み方がうまい。動もするとメタボロマサスになりそうな盛り込みぶりなのにそれぞれが絶妙なバランスの良さがあり、必要以上に重くならずさらっとしてて面白いのは作者の力量なのだろうな。ヒロインが抱える３つの謎を解決すべく優しく寄り添って支え続ける３兄妹の中では比較的まともな押しかけ世話焼き次男ヒーローCJがナイスｗ

2015/01/08

[akiyuki_1717]

１作目と同様サラリと読めた。しかし、このシリーズは三兄妹の物語で、父親の謎の死をシリーズで解明していくはずなのに、２作目はほぼヒロインの謎解きがほとんどで、主役が逆転してました。シリーズなのに兄妹の出番もほとんどないし、シリーズとして出す必要はなかったかと思えた。その上読後感が良くない。妹のように思っていた親友の父親と和解した直後に、それはないでしょう…って感じです。殺人までさせる必要があったのか？いくら権力があっても、事故ではなく銃殺はいつかバレると思うけどね。私の感覚とはズレてる気がした。無理がある。

2017/10/09