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内容説明
フィオーナはふるさとスコットランドに戻ってきた。三歳のとき重症の火傷を負い、治療のために母に連れられてアメリカに渡って以来二十二年ぶりだ。娘を愛するあまり、彼女を世間から隔離してきた母親。今回の帰郷は、その母の重圧から逃れたくて勇気をふるって決断したことだった。けれども、いくら絵本作家として成功したからといって、実生活で“自立”に成功するとは限らない。心の傷だけでなく、体の醜い傷跡にもさいなまれている。未知の世界への不安と恐怖はつのるばかりで、到着したころにはピークに達していた。兄のダンカンも、兄の友人たちも温かく迎えてくれ、とりわけアンドルーとの再会は嬉しかった。でも…。