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内容説明
アイルランドの貴族の令嬢レクシーは、若くして祖父ほども年の離れたアンバー伯爵に嫁いだが、跡継ぎをもうけぬまま夫は亡くなってしまった。喪も明けた一八一四年、伯爵未亡人となった彼女は、ロンドンで久しぶりの社交界を楽しんでいた。夫とともに何年も、いなかで平穏に、しかし退屈に暮らしていたが、本来は活発で、にぎやかなことが大好きな性分だったのだ。そんな彼女に強引に近づいてきたのは、ストーマストン侯爵だった。実は、彼はレクシーのデビュー当時、ひそかに彼女に思いを寄せていた。彼女もいまや未亡人、これで大人同士の交際ができるというものだ。しかし、侯爵が単に洗練された愛人を望んでいるだけなのに対し、レクシーは愛に基づいた結婚を心から望んでいた。どうすれば彼に結婚を承諾させられるかしら…。レクシーが思いついたのは、彼女らしいとっぴな策略だった。