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内容説明
風に揺れる椰子の葉、濃厚な花の香り…九年前と同じだわ、あの幸せだったハネムーンのときと。でも、横にリチャードはいない。エマは、あれから何世紀も生きてきたような気がした。十九歳の彼女は父親の反対を押し切って結婚したけれど、夫の女性問題で傷つき、実家に舞い戻っていたのだ。その後、父親が亡くなり家業を継いで、あわただしく年月が過ぎた。それなのに倒産の危機に瀕して、エマは心身ともに疲れ果てた。バリを訪れたのは、つかのま昔の幸せに浸りたかったのかもしれない。そこにリチャードが現れるとは、思ってもいなかった!「君の会社を救う代わりに、三カ月間妻として戻ってくること」その言葉で、エマは喜びに震えた。だが、彼の真の目的は復讐だった。