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内容説明
優秀なスタントマンとして、ルーク・タナーは華やかな映画の世界で活躍してきた。彼はどんな危険なアクションシーンもものともしなかった。どんなことからも、どんな人間からも逃げなかった―たった一人、ジリアン・クレインを除いては。ジルはルークの過去の一部だった。彼女の美しさはルークを誘惑し、彼女の情熱はルークの中の欲望を呼び覚ました。ジルは親友の恋人だというのに…。その親友の映画スター、キースが事故で亡くなったとき、ルークは何もかも捨てて、田舎の牧場に引きこもった。一生そうやって、ひっそり生きていこうと思った。まさか、ジルが彼のもとにやってきて再び心に火をつけるとは思ってもみなかった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
撮影中の事故で亡くなった映画スター、キース。彼のスタントマンで親友でもあったルーク。彼の婚約者でライターのジル。事故後2年経ってキースの生きた証として伝記を完成させようとするジルに比べて、ルークはかなり後ろ向き。親友を死なせたという罪悪感に加えて、ジルを一目見た時から強い思いを抱いてることをひたすら隠していたから。ふたりの距離が近づくたびひどい言葉でジルを遠ざけるルークの態度ときたら。人に心を開けないふたりの男を愛したジル。有能で家庭的で愛情深く冷静な彼女の悲しみの深さにやられて少々しんどいお話でした。2016/06/10